2018年2月9日金曜日

大学教育の価値

大学教育の価値観は変わってきています。昔は勉学への一定の敬意と威厳が存在しましたが、現在は概ね、キャリア育成の投資の一部と考えられることが多いです。特にアメリカはそうです。

我が大学は中堅の公立大学で、大半は地元の州からやってきます。当然、後者の位置づけで。

今のビジネススクール内の情報システム学科はAACSB認定の学士を出しています。これはいいのですが、問題はスキルを身につけられるかどうか。だって、ITの業界は腕勝負。つまり、中卒でも腕が一流なら仕事は来ます。逆に、大学出てても腕がなければ仕事は限られます。よく言えば実力主義の世界。

今、ラズパイを使った教育改革を静かにすすめています。今後、私の担当する以下の講座ではラズパイを使った完全ハンズオン、アクティブラーニングで進めていきます。甘えは一切許さず、進捗のマイルストーンをクラスの前でピッチさせます。学生は進捗表を自己管理。その進捗表に教官が承認サインを適宜施します。

担当講座は以下の4つ:
  • プログラミング講座 ー 情報システムアーキテクチャ+プログラミング基礎
  • ネットワーキング講座 ー ネットワーク設計+ネットワーク機器設定
  • 情報セキュリティ管理講座 ー ポリシー設定と運営+実践シミュレーション
  • デジタルアントレ講座 ー アイデア開発+即興プロトタイプ
狙える資格や実績として:
  • LFCS, LFCE -- プログラミング講座とネットワーキング講座の履修後
  • CISSP, CISM -- ネットワーキング講座と情報セキュリティ管理講座の履修後
  • YC Startup School参加準備 -- プログラミング講座とデジタルアントレ講座の履修後

こんな体制でやっていきたいと考えています。

2018年1月20日土曜日

人生:今後。。。


2018年が始まりました。調子はいかがでしょうか。

今年は私にとって飛躍の年という占いが出ているのですが、どうも順調な滑り出しというわけにはいきません。パスポートの更新でシアトルへでかけた時は帰りのフライトがキャンセル、代替便は翌日という憂き目に遭いましたし、その後のカナダ出張では入国審査でアホな審査官が情報学という概念を知らずに余計な時間を費やされたりなどなど。。。

いいこともありました。新しい、そして面白い出会いやプロジェクトに新年早々出会いました。

人生もそろそろ終盤に差し掛かろうとしています。最近よく考えるのがアメリカへの帰化です。なるほど、今度の年金など、社会保障を考えると帰化した方がいいのですが、心情的には日本のパスポートを維持したいなぁと。

仕事も、今の仕事は金銭的には悪くないのですが、これ以上の自身の発展はありません。何か新しく始めない限りは。。。。

最近、ここの冬が苦痛になってきました。雪もですが、もっと深刻な問題は食べ物。冬は野菜や果物の質がガタ落ち。正直、冬はここにいたくありません。

理想は毎年夏(6月中旬から9月まで)と冬(1−3月)にできる仕事があるといいのですが。。。。できれば日本で。マレーシアかシンガポールあたりでもありがたいです。

やはり、自分で何か始めないとダメでしょうかねぇ^^

ラズパイ関連の仕事ができると最高なのですが。。。

そんなこんなで、今年もどうぞよろしくお願いします。

2017年12月28日木曜日

2017年を振り返って。。。

総じていい一年だったかと。

研究の進捗は今ひとつでしたが、その基盤となるラズパイを当学の学生や教員に推進することを目的としたパイミニラボを立ち上げることができた。学科に属しているので、講座の教材としてラズパイを用いることが維持・継続の条件。ま、ある意味、願ったりかなったり。

数年間放置(というか熟成^^)しておいたAIプラットフォームを機会がある度に講演内容としたところ、概ね好意的な反応を得られた。ここを次のレベルに上げることを考えたい。出来れば、ラズパイを基盤としたオープンソース技術として。

年寄りサロン化した関連学会からすこし距離を置くことにした。その代わり?オープンソースサミットなど、業界より、コミュニティよりのイベントに顔を出し始めた。これは大正解だったと思う。来年、企画が通れば、登壇して「ラズパイの大学教育への活用」という内容でこれまでの活動を紹介してみたい。

2017年もあと数日。2018年はどんな年になるのやら。

よろしくお願いします。

2017年11月3日金曜日

あらためて大学を考えてみる。。。

11月です。ここは紅葉が残っていますが、着実に冬へ向かっています。

冬へ向かっているのは季節だけではありません。大学もです。

え?どういうことかって??

最近、アメリカの公立(州立が殆どですが^^)の大学では政府からの助成が減っています。このままの調子で減り続けると、多くの大学で、政府筋からの助成が10年以内に0になるとのことです。因みに、連邦政府からの助成打ち止めはレーガン政権でなされ、それ依頼変わっていません。今回は主に州政府からの助成の話しをしています。

どうやって生き残るのか?

当然、何らかのマネタイズを余儀なくされるでしょう。

研究大学は研究を売りにしたシンクタンクやコンサルを推進できます。

教育大学はその特色を活かした教育プログラムで学生を集められます。いや、正確に言えば、彼らの親を納得させられます。

どちらにも中途半端な大学は??潰れる運命でしょうかねぇ。。。

ウチの大学でも、この話題でもちきりです。悲しいのは、このマネタイズをオンライン教育推進で乗り切ろうと御旗を振っていることです。私に言わせれば「何を今更。。。」なんです。だって、オンライン教育は既に確立された教育市場で後追いの我々が他と同じことやっても効果は期待できないでしょう。「何かウチの特色なのか?」です。

私はラズパイによる大学教育を推進しています。ハンズオンやアクティブラーニングに効果があることは十分実証できたかと。もしこれがオンライン化されたら???

特に慌てることはないかと。ラズパイ関連の機材の多くははお手頃な値段で入手が容易です。なので、オンライン教育でも十分に活用できます。必要ならラズパイハンズオンのレメディアルコースを開催してもいいかも。当然、独立イベントとして。これはこれで収入源になります。

今後、ラズパイベースでIT関連の学部レベルのコース(講座)をどんどん開発していこうと考えています。

2017年10月3日火曜日

ラズパイの大学教育への活用

私がいままでやったラズパイの大学教育への活用に関する報告を少し^^

まず、どうしてラズパイかですが、単に安くて完璧名LINUXシステムが使えるからです。LINUXはオープンソース技術の基幹ですし、実際、インターネット上のサーバの大半はLINUXです。

何をやってるのかといいますと、講座のハンズオン実習にラズパイを活用しています。具体的には:

  • ネットワーク講座(年2回開講):WiFiルータをラズパイで設定してもらってます。熱心な学生にはイーサケーブルのコネクタ取り付けからパケットファイヤーウォールやIDSの設定までやってもらってます。
  • デジタルアントレ講座(年2回開講):Eコマースのプロトタイプ・プラットフォームとしてラズパイを活用しています。特にITに強くなくてもちょこっと触ると結構いろいろできるってことを実感してもらうのが狙いです。今、実際にやっていることはWordPress使ったオンラインショップやウェブサイトの構築をラズパイをサーバーと見立ててやってもらってます。
  • 医療情報講座:電カルサーバとしてラズパイを活用しています。現在はOpenEMRを使用。実際にデータを入れたり、それを運用したりすることをシミュレーションを通じて実践してもらうことで知見を深めてもらいます。
  • 情報セキュリティ管理講座:ネットアプライアンス(ルータやファイアーウォールなど)、また、PBXとしてラズパイを活用します。それらを用いたセキュリティ管理シミュレーションを講座を通じて行い、知見を深めてもらいます。
通常、ラズパイ使ったプロジェクトだとセンサーやモーターに接続という印象が強いのですが、上記の通り、単なる小型LINUXサーバとしてのラズパイの活用というのが大きな特徴です。

研究開発にも活用しています。特に、プロトタイプには最適です。安いので壊しても直ぐに取り替えられます。

  • ECG、EEGなどのメディカルセンシング、IoT
  • カメラからの画像処理やパターン認識
  • 台車型ロボット制御のコントローラ
などなど。

このたび、めでたく?パイのミニラボを学科内に設立できました。主に上記講座の実習施設として機能します。それに加えて、研究開発活動を推進していきます。

英語のみですが、ここに情報を纏めています。ミニラボの情報も近々上げます。興味があればどうぞ。資料はリポジトリにおいてます。



2017年9月7日木曜日

Google Formの活用

Google FormはGoogle Driveのサービスのひとつ。オンラインフォームを手軽に作成でき、その入力はGoogle Sheetへ集約される。

今まで、テキストや選択メニューなど、一般的な入力しか受け付けられなかったが、今はファイルのアップロードが可能。

更に、add-onモジュール追加によって入力内容の確認メールの自動送信も可能になった。

これによって、簡単なレポート提出や小規模学術会議論文投稿などが手軽にできるようになった。今学年度はこれを積極的に活用していきたい。

2017年8月10日木曜日

研究とは。。。

大学教員にとって教育、研究、社会奉仕というのが主な職務とされています。

教育とはカリキュラム編成や講座運営など。

研究とは研究者としての活動。

社会奉仕とは委員会やコンサルなどを通じた社会貢献活動。

この中で多くの教員が拘るのが研究ではないかと。そして、一番達成感を得にくいものなのかと。自分の専門性を活かした研究をやって、いい結果を出して、それを論文に纏める。そしてそれが広く認められる。これが理想。現実は。。。。広く認められることはとても稀。だから認められると凄い。。。

勘のいい教員だと、どんな研究やると認められやすいのかが見えます。ところが、自分の所属する大学で、そんな「認められやすい研究」を推進する環境が整っていないことが多い。この点でストレスや限界を感じる教員は沢山います。

そこをどう打ち破るのか。。。。

それは個々の教員が自分で道を見つけるしかないと思います。