2017年11月3日金曜日

あらためて大学を考えてみる。。。

11月です。ここは紅葉が残っていますが、着実に冬へ向かっています。

冬へ向かっているのは季節だけではありません。大学もです。

え?どういうことかって??

最近、アメリカの公立(州立が殆どですが^^)の大学では政府からの助成が減っています。このままの調子で減り続けると、多くの大学で、政府筋からの助成が10年以内に0になるとのことです。因みに、連邦政府からの助成打ち止めはレーガン政権でなされ、それ依頼変わっていません。今回は主に州政府からの助成の話しをしています。

どうやって生き残るのか?

当然、何らかのマネタイズを余儀なくされるでしょう。

研究大学は研究を売りにしたシンクタンクやコンサルを推進できます。

教育大学はその特色を活かした教育プログラムで学生を集められます。いや、正確に言えば、彼らの親を納得させられます。

どちらにも中途半端な大学は??潰れる運命でしょうかねぇ。。。

ウチの大学でも、この話題でもちきりです。悲しいのは、このマネタイズをオンライン教育推進で乗り切ろうと御旗を振っていることです。私に言わせれば「何を今更。。。」なんです。だって、オンライン教育は既に確立された教育市場で後追いの我々が他と同じことやっても効果は期待できないでしょう。「何かウチの特色なのか?」です。

私はラズパイによる大学教育を推進しています。ハンズオンやアクティブラーニングに効果があることは十分実証できたかと。もしこれがオンライン化されたら???

特に慌てることはないかと。ラズパイ関連の機材の多くははお手頃な値段で入手が容易です。なので、オンライン教育でも十分に活用できます。必要ならラズパイハンズオンのレメディアルコースを開催してもいいかも。当然、独立イベントとして。これはこれで収入源になります。

今後、ラズパイベースでIT関連の学部レベルのコース(講座)をどんどん開発していこうと考えています。

2017年10月3日火曜日

ラズパイの大学教育への活用

私がいままでやったラズパイの大学教育への活用に関する報告を少し^^

まず、どうしてラズパイかですが、単に安くて完璧名LINUXシステムが使えるからです。LINUXはオープンソース技術の基幹ですし、実際、インターネット上のサーバの大半はLINUXです。

何をやってるのかといいますと、講座のハンズオン実習にラズパイを活用しています。具体的には:

  • ネットワーク講座(年2回開講):WiFiルータをラズパイで設定してもらってます。熱心な学生にはイーサケーブルのコネクタ取り付けからパケットファイヤーウォールやIDSの設定までやってもらってます。
  • デジタルアントレ講座(年2回開講):Eコマースのプロトタイプ・プラットフォームとしてラズパイを活用しています。特にITに強くなくてもちょこっと触ると結構いろいろできるってことを実感してもらうのが狙いです。今、実際にやっていることはWordPress使ったオンラインショップやウェブサイトの構築をラズパイをサーバーと見立ててやってもらってます。
  • 医療情報講座:電カルサーバとしてラズパイを活用しています。現在はOpenEMRを使用。実際にデータを入れたり、それを運用したりすることをシミュレーションを通じて実践してもらうことで知見を深めてもらいます。
  • 情報セキュリティ管理講座:ネットアプライアンス(ルータやファイアーウォールなど)、また、PBXとしてラズパイを活用します。それらを用いたセキュリティ管理シミュレーションを講座を通じて行い、知見を深めてもらいます。
通常、ラズパイ使ったプロジェクトだとセンサーやモーターに接続という印象が強いのですが、上記の通り、単なる小型LINUXサーバとしてのラズパイの活用というのが大きな特徴です。

研究開発にも活用しています。特に、プロトタイプには最適です。安いので壊しても直ぐに取り替えられます。

  • ECG、EEGなどのメディカルセンシング、IoT
  • カメラからの画像処理やパターン認識
  • 台車型ロボット制御のコントローラ
などなど。

このたび、めでたく?パイのミニラボを学科内に設立できました。主に上記講座の実習施設として機能します。それに加えて、研究開発活動を推進していきます。

英語のみですが、ここに情報を纏めています。ミニラボの情報も近々上げます。興味があればどうぞ。資料はリポジトリにおいてます。



2017年9月7日木曜日

Google Formの活用

Google FormはGoogle Driveのサービスのひとつ。オンラインフォームを手軽に作成でき、その入力はGoogle Sheetへ集約される。

今まで、テキストや選択メニューなど、一般的な入力しか受け付けられなかったが、今はファイルのアップロードが可能。

更に、add-onモジュール追加によって入力内容の確認メールの自動送信も可能になった。

これによって、簡単なレポート提出や小規模学術会議論文投稿などが手軽にできるようになった。今学年度はこれを積極的に活用していきたい。

2017年8月10日木曜日

研究とは。。。

大学教員にとって教育、研究、社会奉仕というのが主な職務とされています。

教育とはカリキュラム編成や講座運営など。

研究とは研究者としての活動。

社会奉仕とは委員会やコンサルなどを通じた社会貢献活動。

この中で多くの教員が拘るのが研究ではないかと。そして、一番達成感を得にくいものなのかと。自分の専門性を活かした研究をやって、いい結果を出して、それを論文に纏める。そしてそれが広く認められる。これが理想。現実は。。。。広く認められることはとても稀。だから認められると凄い。。。

勘のいい教員だと、どんな研究やると認められやすいのかが見えます。ところが、自分の所属する大学で、そんな「認められやすい研究」を推進する環境が整っていないことが多い。この点でストレスや限界を感じる教員は沢山います。

そこをどう打ち破るのか。。。。

それは個々の教員が自分で道を見つけるしかないと思います。


2017年7月19日水曜日

国際会議運営

来年の5月下旬に国際会議を当大学へ誘致する。その打ち合わせを一昨日行った。

工学系、情報系の国際会議運営は基本的にボランティア。なので、余剰人員があっても人件費が膨らむということはない。いや、むしろ、リスク管理として余剰人員はあったほうがよい。なぜなら、何らかの理由でドタキャンする委員も出てくるので。

タスクシェアリングはおおきな課題。あるタスクを任せても、任された人がきっちりと仕事をこなしてくれない場合が多い。そんな場合でもボランティアに文句は言えない。長の立場の人はそれを予め考慮に入れた上で活動する必要がある。

スポンサーや助成金の確保は必須ではないが、おおきな助けになる。理想は基調講演講師の財政援助は助成金や寄付で賄うこと。こうすることで参加登録数によるリスクが避けられる。

ITの活用は必須。ウェブ、論文投稿、参加登録など。多くの場合、これらを完全統合できないことが課題。

2017年6月15日木曜日

平凡の必要性

OSEHRAというベンダーの会合でワシントンDC近郊に来ています。

私の大学で担当している医療情報講座の教育術についてポスター発表しました。

http://www.inoueatsushi.net/osehra2017/

初めての参加にして初めての投稿だったのですが、結構受けたようで^^

その中で、オープンソース電カルシステムの開発者と話しが弾みました。有名な方です。この方がラズパイのPower Over Ethernetについての質問をされました。「そのような話しは聞いてない。」と返しました。実際そうなので^^

で、ふと思ったのですが、開発者は常に最新技術を追い求めます。当然です。

しかし、立場が違うとどうでしょうか。つまり、教育者としてラズパイの使用を考える立場です。

当然、最新技術を使って教育できれば理想です。しかし、現実は現状の設備、つまりコンピュータラボで導入されているPCが最新技術をサポートしないことが多いのです。ここに、最新技術導入に対する足かせが発生したことになります。

皆さんはどうお考えでしょうか。研究や開発の立場からは最新の、つまり非凡な技術の必要性が強く認められます。それに対して、教育の立場、特に運営面の立場からは現状の技術、つまり平凡な技術の必要性が強いことになりませんか?

研究者=教育者という立場の大学教員。この矛盾を常に抱えるのが宿命!?

2017年5月7日日曜日

学術会議運営術!?

学者(教授)にとって学術会議運営は必須。昨今、うまくやればタダでできます(飲み食いは別)。備忘録代わりに^^


場所:大学の施設を使えば無料になることが多い。費用が発生しても微々たるもの。オンラインでやるのも面白い。ZOOM、Skypeなど。ウェブのみで、チャットやSNS的なコメントによる議論も可能性が大きい。

ウェブ:無料ウェブサイトを利用できます。但し、中国など、一部の国ではその政策故のアクセス制限がある場合も。グーグルだと、ウェブ、クラウドドライブ、メール、電話などを統括的に、しかも無料で利用できますので便利です。

論文投稿、査読管理:便利なシステムが沢山出てます。例えばEasyChairやマイクロソフトのCMSなど。いろいろと便利です。

  • プログラム委員会委員へのメール
  • 著者へのメール
  • 発表スケジュール作成
  • 予稿集の作成
  • CFPの作成とオンライン拡散(SEO含む)
などなど。一番の問題は参加費と論文の突き合わせ。この2つを統合するシステムはあまりありません(あっても費用が発生するため、小さな会議では割に合いません)。

参加費支払いや登録:クレジットカード決裁サービスが便利。PayPalやSquareなど。アメリカやイギリスだとGoogle Walletも使える(メールで請求や支払いが可能)。

予稿集や論文出版:冊子の印刷は当然お金がかかります。CEUR WS ProceedingsやarXiv (CoRR)などの利用を検討されると無料でPDF論文(記事)がオンライン公開できます。インデックスにも半自動的に載ります(DBLP)。

如何でしょうか。本当に上手くやると無料で会議運営が可能だということです。実際、参加費一般50ドル、学生無料で50人規模の会議を運営したことがあります。ランチボックス、ペットボトル飲料水、基調講演者への謝礼で全て使い尽くします。広告費という名目で、予稿集の巻頭言にスポンサーロゴを入れる条件で、企業から少額寄付を数件頂けます(一件あたり500−1000ドル)。