2010年12月21日火曜日

お金の話

最近、「お金」のことをよく分かっている人って少ないのではないかという疑問に駆られることがよくある。教授職の場合は特にそうではないだろうか。私の考えを簡潔に書き留めておきたい。

教授という地位は個人差が大きいことや仕事の評価が難しいことなどが原因で給料そのものは大したことはない。サラリーマンの平均より少し上くらいであろうか。仕事の内容も一般人に十分に理解されているとは言い難い。特に理解してもらう必要もないので、この件に関しては「次の一言を除いて」とやかく言うつもりはない。

一言:教授職とビジネスオーナーの仕事は非常によく似ている。

「え~~!」
はいはい。驚かれる方が多いと思いますが(特にアメリカの場合)本当のことです。

アメリカでは自分の研究推進に掛かる資金は基本的に自分で調達する必要があるからです。そして過去の研究や関連する活動の実績が資金調達に大きく影響します。大なり小なり獲得した資金(カネ)を基に学生や研究員(ヒト)を動かしたり必要な機材や場所(モノ)を確保して研究成果(モノ)を生み出し、研究者(ヒト)を育てます。極稀に、研究成果がベンチャーの核となり利益(カネ)を生むこともあります。

如何がでしょうか。見事に「ヒト・モノ。カネ」の3つがビジネスと似たように動いているでしょう。唯一違う点は成果の目的が(ビジネスと違い)必ずしも利益ではないということ。更に付け加えると、大学は必要な場所とインフラ(図書館やインターネットなど情報インフラも含む)と教授の(最低限の)給料を用意してくれる、言わばベンチャーインキュベータ的な役割を担っています。彼らの代償は講義に代表される学生の教育と基金管理手数料としてのオーバーヘッド(私の大学では間接費の67%!暴利だ!!)です。

私の大学は教育に関する要求がとてつもなく大きく、「本業」の研究に割く時間をとることが難しいことと「本業」と「代償」を勘違いする輩が非常に多いことが問題であるが。。。

どうやって教授は資金を調達すればいいのか。はっきり言ってビジネスオーナーの方々とやることは同じです。

**政府公募基金への申請。
*民間公募基金への申請。
**大学からの援助(殆どの場合小額である)。
*企業や団体からの寄付や貸付(貸付はとても稀)。
**コンサルティングや技術開発契約などで稼ぐ。
*著書、国際会議開催など(お金よりも成果と捉えた方が適当)。

私の場合、**が主な資金源です。最も、「ヒト」(いい学生の調達)の問題が「カネ」の問題よりも大きいのですが。。。

最近の株式中心経済を考えると「投資」という選択が欲しい。残念ながら基金、援助、寄付の類はこれが不可能である。コンサルティング、開発契約、著書などで「稼いだ」利益を運用するしかないがここまで手がまわらないのが正直なところ。今後はこの辺りを少し改善していきたい。

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