2014年6月23日月曜日

日本へ一時帰国したときの携帯電話対策:2014年夏

海外在住者が「日本へ一時帰国したときの携帯電話対策」の私見を簡略に纏めた記事が予想以上に検索されているようだ。

http://dri-hitorigoto.blogspot.com/2012/09/blog-post.html

ということは、それなりに多くの人がこの問題に興味を持っていることになる。携帯市場はめまぐるしく移り変わるので、常に最新の知識で望む必要がある。特に、前回の記事(2012年)以降に特筆すべきサービスが登場したので、それを中心に再度、私の私見を纏めようと思う。



1.So-net Prepaid LTE SIM(データのみ)
4G(LTE)のプリペイドデータSIM。ドコモのMVNOなので、サービスエリアは日本全国どこでも。但し、携帯電話やモデムの周波数帯や地域によっては3Gになってしまう。

http://www.so-net.ne.jp/prepaid/

特筆すべきは、そのサービス内容ではなく、販売ルート。このSIMは日本の主な国際空港で手軽に購入できます。関西国際空港では自動販売機で購入するようになっているようです。その辺りの事情やこのSIMの使用感については以下の記事がよく纏めています(他にも幾つか似たような記事が散見されます)。

http://gigazine.net/news/20140422-so-net-prepaid-lte-sim/

100MBのSIMが3000円、500MBが5000円(どちらも税込み)とのこと。使用後はネットでトップアップ(追加課金)が可能。

日本通信(b-mobile)のVisitor SIMが1GB、14日有効で4000円ちょい(税込み)。

http://www.bmobile.ne.jp/english/product.html

以前の記事に、これがお薦めと書いた。今でも「お薦め」に変わりないのだが、このSo-netのSIMの出現で、

>>>条件付き<<<

で「お薦め」となってしまった。以下、その条件を簡潔に纏めてみる。

購入手段:
b-mobile オンライン事前購入手続き+ホテルへの郵送(又は空港郵便局受け取り:手数料発生)。
So-net 店頭(自販機含む)販売。

有効期限:
b-mobile 14日。
So-net 60日

最大スピード:
b-mobile 3G
So-net 4G LTE

滞在期間や日本での活動内容、訪問先など、個別の事情は様々ではありますが、とりあえず、優れている方を赤字にしておきました。ここに値段と通信量の違いがトレードオフとして絡んできます。私は帰国時にはいつも日本通信のSIMを購入していました。次回(2014年9月)の帰国では、このSo-netのSIMを購入してみるつもりです。



2.OCNモバイルONEプリペイド(データのみ)
これも4G(LTE)のプリペイドSIM。一日30MBまでのLTEとそれを超えると低速のアクセスを提供してくれる(一日あたり60円くらいで50日単位のトップアップだったと記憶しています)。ローソンで購入可能というのが魅力

http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/prepaid/

但し。。。

ローソンでは購入手続きと代金支払いのみで、SIMは諸々の手続きと確認処理を行った後に郵送。なので、結局、申し込みからSIM入手まで一週間くらい要してしまう。

ローソンでSIMがその場で手に入るのであれば、とても魅力的なのですが。。。

これでは一時帰国者にはあまり役に立ちそうにありません。



3.ソフトバンクのプリスマ(データ+音声)
日本では、プリペイドSIMによる音声通話の選択肢はソフトバンクのみです。空港のソフトバンクの窓口で購入できます(他にも一部のソフトバンクショップやオンラインショップで入手可能)。主に携帯電話とプリペイドSIMの抱き合わせです。

http://online-shop.mb.softbank.jp/ols/html/model/prepaid/

最近、SIMのみの販売も始めたとのことですが、詳細は掴んでいません。日本の法律を考えると、海外から持ち込んだアンロック携帯をすんなりと認めてくれるのか、ちょっと疑問です。成功事例をご存知ならば教えてください。

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1402/28/news148.html

プリモバイル、プリスマという2種類のサービスがあるのですが、今回の注目はプリスマです。

通話料金は一分90円(税込み)くらいだったと記憶しています。また、SMSの送信先がソフトバンクの携帯番号のみに制限されているはずです(受信は制限なし)。プリスマはデータ+音声の使用が可能ですが、プリモバイルはデータがありません。データは2日900円、7日2700円、30日7000円(税別価格)とあって、基本的に使用量無制限。但し、一定量を超えると速度が落ちるなどの制約はあります(2日200MB、7日700MB、30日3GB以上の使用)。3Gのみでテザリングはブロックされています。特筆すべきは、ソフトバンクのWiFiスポットの利用が含まれること。スポット数No1(2014年5月30日時点。ソフトバンク社調べ。)なので、かなり使い物になると思います。

http://www.softbank.jp/mobile/price_plan/prepaid/presma/

チャージはカードを購入するか、オンライン、又は1400に電話してクレジットカードを使用することで行えます。3000円と5000円(いずれも税別)の2種類があって、有効期限はどちらも90日です。

問題は初期投資。SIMのみの供給が上手くいけばいいのですが、そうでない場合は携帯とSIMの抱き合わせパックの購入になります(1万円分のチャージ付きで2、3万円くらい)。それに加えて、事務手数料が3000円(税別)。う〜ん。これをどう見るのかですね。1ヶ月くらいの長期滞在ならよしとします!?微妙ですね^^

抱き合わせ携帯の機能によってはよしとできるかもしれません。カメラ、おサイフケータイ、ワンセグなどです。

海外の自宅で使い慣れた携帯をそのまま使えないのもちょっと。。。テザリングが可能であれば、使い慣れた携帯をテザリングで使用することも可能なのですが、残念です。

裏ワザになりますが、プリスマSIMをそっと使い慣れた携帯で使うという手もあります。勿論、その携帯がアンロックであるという前提です。理論上可能ですが、ソフトバンクがどこまで通信内容を監視しているかちょっと疑問(危険なカケ)です。最悪、通信を止められてしまいます。その場合、恐らく抱き合わせ携帯のみの使用許可が建前になっているので、文句は言えません。当然、お金も返ってきません。

しかしながら、7日2700円、30日7000円、WiFiスポット付きは魅力的です。



※まとめ
日本のプリペイド事情は改善が進んでいるようで嬉しく思います。でも、諸外国と比べるとまだ不便さや割高感が残る印象を隠しきれません。

現状では、もしお金に余裕があればソフトバンクのプリモバでしょうか。データ+音声はやはり便利です。また、WiFiスポット利用も大きな魅力です。ワンセグやカメラは便利ですし、状況によってはおサイフケータイも日本滞在を便利にしてくれます。

アンロック携帯を利用してなるべく安くしたい場合は。。。

やはり適当なデータSIMを入手して、その上で必要に応じたインタネットサービスの利用を考えるのが最善の選択になるようです。スカイプ、グーグルサービス(カレンダー、ドライブ、GMAIL、ボイス(通話)、ハングアウト(ビデオチャット))、SIPサービス、サイマルラジオなど様々なサービスが使用可能です。050の電話番号になってしまいますが、FUSION IP-Phone SMARTを利用すると、諸手数料一切なし、送話料金のみで日本の電話番号が維持できます。

1−3日の短期滞在で携帯を日本で利用したい場合は、恐らくレンタルサービスが一番適当だと思われます。一日300−1500円くらいでガラケー、スマホ、モデムなど種々のレンタルが可能です。空港にサービスカウンターがあります。



※補(蛇)足
特定の条件を満たす人のための情報を少し。

1 アメリカ在住、又はSIMを日本で受け取り可能な方向け。
もし音声通信とSMSだけでよく、日本の携帯番号を保持していたい方はアメリカのハナセルという会社からでているジャパンSIMが魅力的かもしれません。内容や料金はソフトバンクのプリモバイルとほぼ同じ。違いは、通話料はクレジットカード登録によるポストペイドであることとSMSの送受信先に制限がないことです。

http://www.hanacell.com/japan/



2 日本のMVNOのSIM。
最近、MVNO(まだドコモのみ?)が増えてきた。それに伴い、種々の所謂格安SIMが登場している。もし、月数百円から1000円くらいの基本料金を払うことに支障がなければ、また日本に家族や信用できる世話好きな友人や親戚がいれば、格安SIMという選択肢が検討できる。ドコモやソフトバンクといったキャリア大手のプランよりも格安で魅力的なプランが相当数存在しているので、状況に応じて最適なSIMを入手できる可能性が大きい。

プリペイドのデータSIMもあります。問題は契約手続きや開通手続きです。ここで日本在住の家族、友人、親戚の力を借りる必要が出てきます。よく話題にのぼる商品が日本通信(b-mobile)の「定額1GB」です。前述の同社製品Visitor SIM 1GBとの比較で、有効期限が倍の30日で値段がやや安いという内容です。なるほど、こちらの方がお得なのですが、問題はその開通手続きにあります。日本の携帯番号からの手続きのみ可能な無料番号があるのですが、日本の携帯以外の場合、違う番号でオペレータを通じた手続きを行う必要があり、その手数料に3000円近くかかってしまいます。他の格安SIMの場合も似たような課題があると容易に想像できます。何故こんなことを?一番の理由は日本の法律にあります(詳しい説明は省略します)。



3 国際データローミングSIM。
頻繁に異なる国を訪れる人にとって、携帯通信確保は大きな課題です。国際ローミングサービスを使うと便利なのですが、料金が高くなってしまいます。お金を節約する常套手段は、まずアンロックかつ取り扱い周波数帯の多い携帯電話(スマホ)を入手すること。そして、訪問地でSIMをなるべく安価に調達することです(所謂現地SIM)。

しかし、現地SIMの調達は訪問国によって事情が違いますし、内容もまちまちです。また、訪問国に降り立った直後の携帯の使用は、予めSIMを調達していない限り、とても困難です。更に、1−3日の滞在では現地SIMでもあまり多くのメリットが望めません。

所謂国際ローミングSIMはそこそこの通話料金で多くの国での使用を可能にしたSIMです。私はGOSIMというものを使用しています。最近、これよりもいい条件(通話料)の国際ローミングSIMを見かけました。新しい会社のようなので、ちょばらく様子を見て、良さそうなら乗り換えを検討したいと思っています。

http://www.gosim.com/

国際ローミングSIMをデータ通信のみに特化したもので、こんなのがあります。魅力は最初の10MBが無料なこと。「無事着いた」メールくらいは対処できると思います。1,2週間で数カ国を周る場合などに重宝するのではないでしょうか。最近、ウェブサイトの料金表がうまく表示されなくなりました。私のラップトップ(Ubuntu 14.04を使用)のせいなのか、会社のウェブのバグなのか分かりませんが、購入に関しては少し様子を見ています。

https://gigsky.com/en/