2016年2月21日日曜日

貧乏大学教授のカバン拝見

もうすぐ春ですねぇ。本来、春になれば、きせつも良くなり、一度は海外へ。。。と考えるのですが、今回は思わぬ仕事が入ったため、それも難しくなりました。

本題です。大学教授のカバンの中身に関してです。ここでは私の事例なので、他の真面目な先生方にはあてはまらないかも^^

まず、最初にお断りしておきます。私のオフィスには紙が殆どありません。書類のみでなく、論文や本も含めてです。全て電子化しています。更に、最近はクラウドに上げています。


  • 大学事務(雑務)関連書類はOne Drive無料アカウント(15GB)で全て管理。
  • 研究関連と私的ファイル(スナップショットなど)はGoogle Drive(100GB 月額1ドル99セント)で管理。
あれ?

はい。ご明察。カバンなど不要なのです。ほんの一部の状況を除いては^^


いつも持ち歩くものリスト:
  • スマホ(ASUS Zenfone 2 )+イヤホン+充電ケーブル
  • クレジットカード
  • 現金(20ドルから50ドルくらい)
  • 健康保険カードと主治医の名刺
  • 大学教員証

  • サニタイザー(消毒用アルコール)
  • リップスティック(靴磨きにも使える)
  • ハンカチ
  • メガネ拭き

必要に応じて持ち歩くものリスト:
  • ラップトップ+ACアダプタ(仕事を大学のオフィスや出先でやる場合のみ)
  • USBメモリ、HDMI-VGAアダプタ、スピーカ、ヘッドセットなど(必要な場合のみ)
  • 運転免許証と自動車保険カード(運転時のみ)
  • パスポート(海外出張時のみ)
  • フロスか爪楊枝(食事絡みの外出時のみ)
  • 耳栓(長時間外出時のみ)
  • のど飴かチョコレート(長時間外出時のみ)
  • 答案や宿題。(必要時のみ)

学内はスマホでクレジットの支払い(NFC)が可能なので、クレジットカードもそのうち持ち歩く機会が減ると思います。

会議の議事録もスマホのカメラや録音で十分です。自動的にクラウドへ上がるように設定していますので、後処理も特に必要ありません。安定したネット接続が条件ですが、少なくとも帰宅すれば、自宅のWiFiへの接続、アップロードともに自動的に行われます。

最近は試験をオンライン、レポートをクラウドやブログ、その他のプログラミングやデータベース問い合わせ、設計などをデモでやらせますので、極稀にしか紙答案や宿題が発生しません。

意外?に必要性を感じるのがHDMI-VGAアダプタです。プロジェクタへの接続に使います。ラップトップの主流がHDMIへ移行しつつありますが、プロジェクタの主流はVGAなので。しかし、これも時間の問題だと思います。

USBメモリもメールやクラウドに頓着しない人対応です。使う機会は減少していますので、常備リストから外れています。

大学教員証はバスの無料乗車に必要なので常時携帯しています。

健康保険カードと主治医の名刺は救急搬送された時の備えです。アメリカの救急搬送での最初の質問は「保険は?」ですから^^


2016年2月19日金曜日

低価格ウェブ開発環境

クロームブックというグーグルクロームブラウザ専用ラップトップで、ウェブ開発環境を整えることが比較的簡単に出来ます。つまり、150−300ドルくらいのラップトップが立派な開発マシンになるということです。バッテリーの持ちもいいし、メディアの再生やVoIPも使えます。図書館、カフェテリア、リビングルーム、コーヒーショップなどでリラックスしながらの作業が可能です。ではコツを掻い摘んで^^


1Crouton+Ubuntuのインストール。
既に定番ですね^^CroutonのExtensionを入れておくことをお忘れなく。これがないとChrome OSとUbuntuの切り替えがスムースに出来ません。

要はCroutonでサーバー開発環境を構築して、Chrome OSのブラウザで確認やカスタマイズの作業を行うということです。

インストールは、ダウンロードに少し時間がかかりますが、操作は簡単です。GNOMEフルバージョンはCrouton環境では少し重いので、軽量版のデスクトップ環境LXDE(究極の軽量環境はコンソールのみ^^)をお薦めします。


2LAMPスタックのインストール。
LAMP=LINUX+Apache2+MySQL+PHP5です。これも定番ですね。インストーラーを使って簡単に出来ます。

開発環境なので、自身のクロームブック以外からのアクセスをウェブサーバーが受け付けないようにしておくことをお薦めします。セキュリティ対策です。/etc/apache2/ports.confのListen 80という行をListen 127.0.0.1:80に置き換えます。それ以外の行は全て削除するかコメントアウトします。変更を反映させるためにApache2を再起動して作業終了です。


3CMSのインストール。
Wordpress、Drupal 、MediawikiなどがLAMP上で使えます。概ね、ダウンロード、解凍したファイル群をウェブサーバーのホームディレクトリー下へ移動させ、データベースを構築して、コンフィギュレーションツールで細かい設定を行うという流れになります。CMSによって細かい操作は異なります。ラップトップ、データベース管理システム、データベース、CMSのアカウントを設定したり使用しますので、混乱しないようにユーザー名やパスワードはしっかり管理することをお薦めします。


4開発ツール。
写真加工ツール(GIMPなど)、プログラミング言語(PHP、Python、JAVAScript、Rubyなど)やそのライブラリー、IDEなどを必要や好みに応じてインストールします。IDEに関しては、NinjaIDEやEclipseなど本格派が使えますが、個人的にはvi+makeといった単純軽量なものを好みます。


5ディスク容量の増設。
クロームブックはネットストーレッジの使用を前提にしてますので、ディスク容量が小さい(16GBか32GB)です。開発対象のウェブサイトやインストールするソフトによっては十分でないことが多いでしょう。

幸い、私のクロームブックは標準的なSSDを使ったモデル(Acer C720)なので、SSDを64GBのもの(35ドル程度)に取り替えました。これも、ウェブで多くの解説を読むことが出来ます。作業は、慣れによりますが、多くの場合、10−15分程度あれば完了するでしょう。

最近のモデルは基盤にハンダ付けされていることが多いようです。このような場合はUSBメモリースティックを常設しておいて、その上にCrouton環境を構築することで対処できます。USB3.0を用いれば実感実行速度の低下は殆どありません。出っ張りの少ないUSBスティックであれば常設のまま、支障なく持ち運びできます。


2016年2月14日日曜日

日本へ一時帰国したときの携帯電話対策:2016年(その2)

日本に住所があって、クレジットカードが使えるという前提ですが、こんなのが出ました。初期手数料3000円(税別)。データのみの契約だと一月500MBまで0円。

即ち、使わない(日本国内不在の)月は支払いなしです。毎年1,2回の帰国で、その都度SIMを購入するよりも安くつきます。

http://lte.so-net.ne.jp/sim/0sim/

通信量によりますが、1週間以内の帰国だと500MB以内で済むケースが多いですし、オーバーしても大した料金(数百円程度)になりません。そして、それはクレジットカードから決済されますので、日本の場合、直結している口座からの自動引き落としです。

2016年2月11日木曜日

貧乏大学教授のIT戦略:クラウド編

クラウド?雲?
はい。そのクラウドです。ただ、この場合はウェブやモバイル上で提供される種々の基本的機能の総称です。

何が重要なのか?答えは、従来、インストールが必要だったソフトがウェブで使えるということです。ワードは?エクセルは?はい。使えます。しかも無料サービスです。

ウェブで使えるということは、もしかして。。。
はい。ネットに繋がっていてウェブブラウザーさえあれば、どこでもそのソフトが使えるってことです。なので、

  • 必要な時にPCを使える環境(家族のPC、大学のPC)であれば、個人購入の必要性は低くなります。
  • 多くの低価格PCはウェブ中心の利用を想定しています。その究極がChromebook (Chromebox)です。
オフィス
ワード、表計算、プレゼンは無料で実用に十分耐えうる無料クラウドサービスがあります。グーグルのGoogle DriveとマイクロソフトのOneDriveです。これらのお陰で、オフィスソフトの購入やインストールを考える必要はなくなりました。勿論、問題がないわけではありません。例えば、各々、独自のストーレッジを用いますので、ファイルの移動がやや煩雑になるなどです。ストーレッジの使用目的を特定するなど、運用面で対処できることが多いです。私は、OneDriveを大学の事務処理専任としています。生来のマイクロソフト嫌いなので、事務方から回ってくるワードやエクセル以外、マイクロソフトの利用機会がないのがその大きな理由ではありますが^^

LaTeX環境はクラウドが充実しています。最近は、クラウドで全て処理しています。無料サービスだと機能限定されますが、それでも普通に文書生成するだけであれば十分です。

メディア、DTP系
ここは総じてクラウドで対処できることが限られています。写真の合成、修正、編集などは問題なくできますが、動画編集は殆ど実用になりません。ネットを介してメディアを変更や生成することはまだ成熟していないということでしょう。再生は問題ありません。グーグルやアップルのクラウドサービスを使えば、自分のセレクションがどのデバイスからでも再生可能になります。

開発系
ここもまだ発展の余地はありますが、最近は実用的なものも出てきました。IDEだとCloud 9がその例です。エディターはクラウドストーレッジと連動するサービスが充実しています。

その他
ゲーム、エミュレータ(DOSなど)、VoIP、メッセージ、SNSなどがとても充実しています。


クラウドとPCでの直接作業は根本的に異なります。従って、クラウドサービスを最大限活用するためには、自分の仕事のやり方を見直す必要がある場合が多いと思います。しかし、クラウドの種々のメリットを考えますと、その見直しの価値は十分高い場合が多いのではないでしょうか。少なくとも、コスト、セキュリティ、一元管理といったメリットは多くの大学教員にとって(一般社会人にとっても)有益かつ有効だと思います。

2016年2月4日木曜日

貧乏大学教授のIT戦略:オープンソース編

2月ですねぇ。マレーシアから戻ってきて1ヶ月が経ったにも関わらず、未だ時差ボケから脱却できずにいます。無理に脱却する必要もないので、自然の流れに任せていますが^^

今回は大学教員として知っておいて損はないIT戦略について書いてみます。

一言でIT戦略といっても、全てを書き綴ると無駄に長い駄文になってしまいますので、サブタイトルを設けることにしました。今回はオープンソースについてです。

なぜオープンソース?フリーソフトやシェアウェアとは何が違うの?

こんな議論が聞こえてきそうです。端的に言って、「上質だから」です。

え?

文字通り、オープンソースはソースコードが無料公開されます。これが上質へ繋がる一番の理由です。何か不具合が発生したときの検証が可能です。バイナリーパッケージを取得した際にも、ウィルスなど、何らかの作為を感じた場合でも徹底した検証が可能です。勿論、これらの検証には相応の技能と時間が必要ですが。。。

そして、無料です。これは貧乏な大学教員にとって大きな魅力だと思います。

更に、使い勝手も有料パッケージと比べて遜色ありません。マニュアルや導入例などはオンラインで充実しています。

サポートは?これをどう捉えるのかですが、ポピュラーなソフトであれば、オンラインフォーラムがとても充実していますので、グーグルなので問題点やそれに対する対策などを瞬時に検索できます。大学であれば、情報系の教員や技官に相談に乗ってもらえる可能性もあります(ウチの大学は、私が片手間にやった方がより正確かつ迅速なのですが^^)。

日本語の問題は?今は言語の違いをあまり気にすることなく、ユニバーサルに使うことが出来ます。勿論、縦書きやルビなどの独特な機能が足りない、あまりうまく動かないといったことは起こりえます。

如何でしょう。検討に値するでしょうか。もしよろしければ以下の情報をどうぞ。


0 ハードウェア
特に大きな成約はないのですが、ストレスフリーを考慮しますと、CPUは第4世代インテルCeleron以上、メインメモリ(RAM)は4GB以上、解像度はWXGA以上がオススメです。アメリカですと、200−350ドルくらいの価格帯で見られる仕様です。

2GBではダメなのか?いえいえ、そんなことはありません。あくまでも、ストレスフリーな使用の目安としてお考え下さい。


1 OS
恐らく、多くの方がWindowsを好まれるでしょう。それで構いません。しかし。。。

多くのオープンソースはLINUXと相性がいいです。

もしできれば、UbuntuやLINUX mintなどをお薦めします。最近のLINUXはGUIがとても充実していますので、マックやWindowsの使用と似たような感覚で使うことが可能です。むしろ、これらのLINUXの方が使いやすいかもしれません。

両方使えません?はい。使えます。デュアルブートや仮想マシンなどがその答えです。好みの問題が多くを占めますが、仮想マシンだと、両方が「同時」に使用可能となります。


2 OFFICE
ワード、表計算、プレゼン、描画、データベースが纏まった定番ソフトですね。マイクロソフトのそれが一番有名で、現在の市場を席捲しています。

オープンソースではアパチ(Apache、ウェブサーバーで有名)のオープンオフィス(OpenOffice)か純粋なコミュニティーベースのリブレオフィス(LibreOffice)が有名かつ完成度が高いです。JAVAで書かれたソフトです。なので、プラットフォームの違いで機能の良し悪しや有無が発生しません。


3 マルチメディア関連
アドビのフォトショップ、イラストレータなど、それなりに値の張るソフトが多い分野なのですが、オープンソースもかなり充実しています。プロの仕事に耐えうるかどうかは疑問ですが、大学の校務や学会関連のニーズには十分対応できる(はず?)程度の完成度や性能はあります。

  • GIMP -- 写真やラスターイメージの編集加工。フォトショップの代替。
  • Inkscape -- ベクトルグラフィックスソフト。イラストレータの代替。
  • Blender -- 3Dモデラー。
  • PiTiViなど -- ビデオ編集。プレミアの代替。
  • Scribus -- DTP。ページメーカーの代替。
  • VLC, Rythmbox, Bansheeなど -- 動画、音楽プレーヤー。
4 Chromebook/Chromebox
ご存知、グーグルサービス特化の低価格、軽量PCです。ウェブでできる仕事はサクサクこなせることはご承知の通り。本件に関しては、別の機会に纏めます。

ここでは、chrootという手法を使って、UbuntuなどのLINUXをインストールして使えるということをご紹介しておきます。Croutonというユーティリティを使えば、かなり簡単にこれが可能になります。

但し、ARMベースのChromebookだと、インストールできるソフトが限られますし、あまり重い処理はできません。なので、少なくともインテルCeleronのモデルを購入することをお薦めします。4GB RAMと32GB SSDがあると尚良好です。

私はAcer C720 Chromebook (Celeron 4th gen., 2GB RAM, 16GB SSD)を170ドルで購入して、SSDを64GBのものと交換して使っています。結構快適に使えます。RAMが少ないので(その上、RAMの増設が不可能)、ディスク上のスワップ領域を少し増やして対応しています。交換SSDを35ドルで購入しましたので、総額200ドルちょいのラップトップとなっています。寝床で就寝前のメールチェックや、出張時携帯用のサブノートとして重宝しています。