2017年10月3日火曜日

ラズパイの大学教育への活用

私がいままでやったラズパイの大学教育への活用に関する報告を少し^^

まず、どうしてラズパイかですが、単に安くて完璧名LINUXシステムが使えるからです。LINUXはオープンソース技術の基幹ですし、実際、インターネット上のサーバの大半はLINUXです。

何をやってるのかといいますと、講座のハンズオン実習にラズパイを活用しています。具体的には:

  • ネットワーク講座(年2回開講):WiFiルータをラズパイで設定してもらってます。熱心な学生にはイーサケーブルのコネクタ取り付けからパケットファイヤーウォールやIDSの設定までやってもらってます。
  • デジタルアントレ講座(年2回開講):Eコマースのプロトタイプ・プラットフォームとしてラズパイを活用しています。特にITに強くなくてもちょこっと触ると結構いろいろできるってことを実感してもらうのが狙いです。今、実際にやっていることはWordPress使ったオンラインショップやウェブサイトの構築をラズパイをサーバーと見立ててやってもらってます。
  • 医療情報講座:電カルサーバとしてラズパイを活用しています。現在はOpenEMRを使用。実際にデータを入れたり、それを運用したりすることをシミュレーションを通じて実践してもらうことで知見を深めてもらいます。
  • 情報セキュリティ管理講座:ネットアプライアンス(ルータやファイアーウォールなど)、また、PBXとしてラズパイを活用します。それらを用いたセキュリティ管理シミュレーションを講座を通じて行い、知見を深めてもらいます。
通常、ラズパイ使ったプロジェクトだとセンサーやモーターに接続という印象が強いのですが、上記の通り、単なる小型LINUXサーバとしてのラズパイの活用というのが大きな特徴です。

研究開発にも活用しています。特に、プロトタイプには最適です。安いので壊しても直ぐに取り替えられます。

  • ECG、EEGなどのメディカルセンシング、IoT
  • カメラからの画像処理やパターン認識
  • 台車型ロボット制御のコントローラ
などなど。

このたび、めでたく?パイのミニラボを学科内に設立できました。主に上記講座の実習施設として機能します。それに加えて、研究開発活動を推進していきます。

英語のみですが、ここに情報を纏めています。ミニラボの情報も近々上げます。興味があればどうぞ。資料はリポジトリにおいてます。



2017年9月7日木曜日

Google Formの活用

Google FormはGoogle Driveのサービスのひとつ。オンラインフォームを手軽に作成でき、その入力はGoogle Sheetへ集約される。

今まで、テキストや選択メニューなど、一般的な入力しか受け付けられなかったが、今はファイルのアップロードが可能。

更に、add-onモジュール追加によって入力内容の確認メールの自動送信も可能になった。

これによって、簡単なレポート提出や小規模学術会議論文投稿などが手軽にできるようになった。今学年度はこれを積極的に活用していきたい。

2017年8月10日木曜日

研究とは。。。

大学教員にとって教育、研究、社会奉仕というのが主な職務とされています。

教育とはカリキュラム編成や講座運営など。

研究とは研究者としての活動。

社会奉仕とは委員会やコンサルなどを通じた社会貢献活動。

この中で多くの教員が拘るのが研究ではないかと。そして、一番達成感を得にくいものなのかと。自分の専門性を活かした研究をやって、いい結果を出して、それを論文に纏める。そしてそれが広く認められる。これが理想。現実は。。。。広く認められることはとても稀。だから認められると凄い。。。

勘のいい教員だと、どんな研究やると認められやすいのかが見えます。ところが、自分の所属する大学で、そんな「認められやすい研究」を推進する環境が整っていないことが多い。この点でストレスや限界を感じる教員は沢山います。

そこをどう打ち破るのか。。。。

それは個々の教員が自分で道を見つけるしかないと思います。


2017年7月19日水曜日

国際会議運営

来年の5月下旬に国際会議を当大学へ誘致する。その打ち合わせを一昨日行った。

工学系、情報系の国際会議運営は基本的にボランティア。なので、余剰人員があっても人件費が膨らむということはない。いや、むしろ、リスク管理として余剰人員はあったほうがよい。なぜなら、何らかの理由でドタキャンする委員も出てくるので。

タスクシェアリングはおおきな課題。あるタスクを任せても、任された人がきっちりと仕事をこなしてくれない場合が多い。そんな場合でもボランティアに文句は言えない。長の立場の人はそれを予め考慮に入れた上で活動する必要がある。

スポンサーや助成金の確保は必須ではないが、おおきな助けになる。理想は基調講演講師の財政援助は助成金や寄付で賄うこと。こうすることで参加登録数によるリスクが避けられる。

ITの活用は必須。ウェブ、論文投稿、参加登録など。多くの場合、これらを完全統合できないことが課題。

2017年6月15日木曜日

平凡の必要性

OSEHRAというベンダーの会合でワシントンDC近郊に来ています。

私の大学で担当している医療情報講座の教育術についてポスター発表しました。

http://www.inoueatsushi.net/osehra2017/

初めての参加にして初めての投稿だったのですが、結構受けたようで^^

その中で、オープンソース電カルシステムの開発者と話しが弾みました。有名な方です。この方がラズパイのPower Over Ethernetについての質問をされました。「そのような話しは聞いてない。」と返しました。実際そうなので^^

で、ふと思ったのですが、開発者は常に最新技術を追い求めます。当然です。

しかし、立場が違うとどうでしょうか。つまり、教育者としてラズパイの使用を考える立場です。

当然、最新技術を使って教育できれば理想です。しかし、現実は現状の設備、つまりコンピュータラボで導入されているPCが最新技術をサポートしないことが多いのです。ここに、最新技術導入に対する足かせが発生したことになります。

皆さんはどうお考えでしょうか。研究や開発の立場からは最新の、つまり非凡な技術の必要性が強く認められます。それに対して、教育の立場、特に運営面の立場からは現状の技術、つまり平凡な技術の必要性が強いことになりませんか?

研究者=教育者という立場の大学教員。この矛盾を常に抱えるのが宿命!?

2017年5月7日日曜日

学術会議運営術!?

学者(教授)にとって学術会議運営は必須。昨今、うまくやればタダでできます(飲み食いは別)。備忘録代わりに^^


場所:大学の施設を使えば無料になることが多い。費用が発生しても微々たるもの。オンラインでやるのも面白い。ZOOM、Skypeなど。ウェブのみで、チャットやSNS的なコメントによる議論も可能性が大きい。

ウェブ:無料ウェブサイトを利用できます。但し、中国など、一部の国ではその政策故のアクセス制限がある場合も。グーグルだと、ウェブ、クラウドドライブ、メール、電話などを統括的に、しかも無料で利用できますので便利です。

論文投稿、査読管理:便利なシステムが沢山出てます。例えばEasyChairやマイクロソフトのCMSなど。いろいろと便利です。

  • プログラム委員会委員へのメール
  • 著者へのメール
  • 発表スケジュール作成
  • 予稿集の作成
  • CFPの作成とオンライン拡散(SEO含む)
などなど。一番の問題は参加費と論文の突き合わせ。この2つを統合するシステムはあまりありません(あっても費用が発生するため、小さな会議では割に合いません)。

参加費支払いや登録:クレジットカード決裁サービスが便利。PayPalやSquareなど。アメリカやイギリスだとGoogle Walletも使える(メールで請求や支払いが可能)。

予稿集や論文出版:冊子の印刷は当然お金がかかります。CEUR WS ProceedingsやarXiv (CoRR)などの利用を検討されると無料でPDF論文(記事)がオンライン公開できます。インデックスにも半自動的に載ります(DBLP)。

如何でしょうか。本当に上手くやると無料で会議運営が可能だということです。実際、参加費一般50ドル、学生無料で50人規模の会議を運営したことがあります。ランチボックス、ペットボトル飲料水、基調講演者への謝礼で全て使い尽くします。広告費という名目で、予稿集の巻頭言にスポンサーロゴを入れる条件で、企業から少額寄付を数件頂けます(一件あたり500−1000ドル)。


2017年4月21日金曜日

アントレとは

今日、Washington Future Business Leader of Americaというイベントでアントレの審査を担当した。参加者は主に高校生。

あるビジネスに関する課題に対するコンサルのシミュレーション。7分のピッチ。2,3人でやる。

概ね良好。

でも。。。。

これってアントレ?ちょっと違うような。だってアントレって自分のやりたいことを実際にビジネスにすることにある。

細かいこと(ビジネスプラン)をごちゃごちゃと言う前に

何をやりたいのか。

どのようにやりたいのか。

なぜやりたいのか。

を考え、多くの人を魅了することが肝心。

そこが上手く言ったら、いよいよ本格的なビジネスに育てていく。

うーん。

あ、私はPiアントレをやってます。はい。ラズパイ使ってアントレやろうよってこと。いろいろなことに使えます。単なるウェブサーバの試作にも。もちろん、ラズパイでITガジェットの試作やってもいい。

おもしろいですよ。

2017年3月10日金曜日

海外渡航時のITとインターネット

海外渡航時ではIT機器の破損、紛失、盗難の可能性が普段よりも高くなります。

対策は施していらっしゃいますか。

私はサブノートで対処しています。重要なデータはクラウドで完全管理。PCの上には娯楽用の音楽や映画など、差し障りのないもの以外は残さないようにしてます。クロームブックだと理想です。データや設定情報はクラウドで管理されてますので、パスワード変更などでそのアカウントさえ守っていれば情報漏えいは防げますし、復旧も代替機のクロームブックでログインすれば済みます。

ホテル以外での使用が考えられない場合はスティックPCと携帯用キーボード・マウスが便利かもしれません。クロームスティックがお手軽かと。

スマホも同様な対処が可能です。私の場合、普段使いのスマホも格安でSIMも格安プリペイドを利用していますので普段と海外渡航時、両方で同じものを使っています。

インターネット接続は随分便利になりました。多くの国でSIMを空港で購入することができますし、レンタルや無料WiFiも充実してきました。

しかし、移動中、特に国際線利用時の通信はまだまだ不自由を感じる場面が多いですね。フライト中は機内WiFiサービスしか選択肢はありません。また、離陸直前や着陸直後の連絡はSIMが必要ですが、海外渡航の場合、その国で使える必要があります。国際ローミングも随分お手頃価格になってきましたが、それでも総じて安くはありません。私のような格安SIMユーザにとって国際ローミングは悩ましい課題です。

国によって事情は違いますが、無料WiFiを最大限に活用すれば、そのサービスエリア間の移動だけをSIMでカバーすればいいということになります。そう考えると、意外にデータ量は少なくてすむことが多いようです。海外渡航中のデータ通信用SIMの予算は一日あたり200−400円を想定しています。つまり、コーヒー1杯分の値段です。

無料WiFiは認証が煩雑になることが欠点です。最近、それを補う単一認証アプリが出ていますので、それをうまく活用するとストレスが軽減されます。

2017年2月10日金曜日

ラズパイのIT管理学教育への利用

今、ラズパイをかなり強引に推進しています。

同僚の教員は訳分からんモンに手をだしたくないってことで煙たがられてますが、学生は面白がってくれます。

目的は「LINUX(UNIX)環境へ慣れ親しむことで、システム管理、ネットワーク管理のスキルを身につける」ことです。

とりあえず、担当する3つの講座から。。。

1 ネットワーク
ここで一番ラズパイを活用します。具体的にはネットワーク管理のハンズオンを通じて、ラズパイをルータ、アクセスポイントなど、関連のネットアプライアンスとして設定することをやってもらいます。

2 情報セキュリティ管理
ここでは主にアクセスコントロールを中心にラズパイルータ上でファイアウォールを設定してもらいます。医療情報管理の学生が一緒なので、あまり突っ込んだことはできません。なので、あくまで情報セキュリティ管理ポリシー設定管理のシミュレーションとしてハンズオンを行います。最近話題のPoison Tapも検討できます。

3 デジタルアントレ
Eビジネスのサーバ試作をラズパイでってのがコンセプトです。但し、ここでは選択制です。ラズパイをWordpressサーバに設定した上でアントレをやってもらうって話です。

4 プログラミング、システムエンジニアリング、データベースの講座
ラズパイをプラットフォームにした種々の演習が可能です。なぜかなかなか理解されませんが。。。。

2017年1月13日金曜日

一年の計?

あけましておめでとうございます。

今年もマイペースでやりたいことだけを勝手にやりつつ、それが人様を少しでも幸せに出来れば自分の大きな成功と考えてやっていきます。要はワガママに生きるって話なんですが^^

今年はラズパイの普及を柱にしたいと思ってます。なので、

1 自分の担当講座では必ず一度はラズパイを使う。

2 自分で種々のラズパイプロジェクトを勝手に推進する。趣味として。仕事として。子供の教育として。理由や目的は何でもいいです。

3 外からのフィードバックを頂く。ラズパイ使用後などに簡単なオンラインアンケートや投票など。

今年もよろしくお願いします。